あの夏のルカを観て

『あの夏のルカ』を観た。


コロナ禍で新作映画を配信するという形を固め始めたディズニー。あの美しい映像を、映画館で観たかったな〜と思う(太陽の光ヤバい)


以下はネタバレしてます↓





主人公は海に住む魚人の少年、ルカ。

陸に住む人々からはシー・モンスターと呼ばれ災いが起こる存在だと忌み嫌われていた。

ルカは陸の世界に興味津々で、そのことで母親からいつも厳しく注意されている。

もう1人の主人公は、父親に育児放棄され、孤独な生活を強いられても理想のベスパを造るという素晴らしい夢を持ち続ける少年アルベルト。彼もシー・モンスター。

最後は寄宿学校に通い帰省中のジュリア・マルコヴェルト。トライアスロンレースで優勝を目指している人間の女の子で周囲からは変わり者だと思われている。


何やかんやあって3人は共にレースに出ることになり、優勝を目指す物語。



最終的にはハッピーエンドと言いたいんだろう。

結末にモヤ〜ッとしたのは私だけだろうか。


シー・モンスターであることが陸の上ではハンデだった。だけど周囲に飛び込むことで理解を得られ、結果、希望していた道に進むことができた。ルカだけは。


ルカだけは、何故か進学できるのである(しかもアルベルトのベスパを売ったお金で汽車の切符を買って!)


子どもの頃からディズニー映画の殆どを観てきたと思う。

あれから私は大人になり、親になり、子どもと一緒にディズニー映画を観るようになった。

子どもの頃の私がこの映画を観たなら、どんな気持ちになるだろうか。単純に友情物語として感動してた可能性が高い。今は全く違う感想だ。この物語は子どもにとって大事なことを伝えてきれてない。


アルベルト、彼のような子どもにこそ、教育が必要なのではないか。

もちろん独学だっていい。あの島でだって勉強をしようと思えば出来るかもしれない。子どもいっぱいいるし学校もあるんだろう。


親目線だから「あれだけお金がないと学校に行けないって言ってたのに学費は誰が払ったん…?」とか即座に浮かんでくる。

そんな理由からも、ルカだけが希望した進学の道を選べてしまうのは、どうしても違和感が残る。

賢いから特待生で入った、とか

お金がなくても奨学金で入れる、とか

そういうとこ、ちゃんとやるべきじゃない?

だからアルベルトのような境遇でも教育が受けられるんだよ!て。

子どもが見る映画だからこそ。

子どもは、ちゃんとわかるよ。理解するよ。



教育は未来。

ディズニー映画には、そこをきちんと示してほしかった。


始めの方にも書いたけど映像は死ぬほど綺麗でした。うちの古いテレビで観ても綺麗でびっくりした。


あと最近のディズニー映画を観て毎回思うのは

日本語版エンディング曲、本っ当に要らん。いつから始まったあのシステム。アナ雪?

あれで興醒めする。やめた方がいいです。声を大にしてして言いたい。