5月に思ったこと

4月から5月にかけての寒くもないし暑くもない季節が大好きなのに、今年は一瞬で終わってしまった。寂しさと異常さを感じる。

このまま四季が消えてしまわないよう、人間に出来ることは最早無いんだろうな。ただそのスピードを緩める努力は微力ながらずっとしていこう。やれることはある。



季節ごとに聴きたくなる曲は沢山あるけど

この季節に聴きたくなるのはスピッツだった。


昔も今も『運命の人』が好きで

今聴くと『渚』も『楓』も、子どもの頃には気づけなかった良さにハッとする。


私がもっとも聴くことが多いのは『正夢』だ。



【跳ねた髪のまま 飛び出した 今朝の夢の残り抱いて 

冷たい風 身体に受けて どんどん商店街を駆け抜けていく】



いいよね〜。この始まり。

冷たい風、が、いつ頃の季節を指してるか分からない(リリースが11月なので恐らく冬と思われる)けど、

私は春の、肌寒い朝を想像するんです。

日は昇ってるけど、人気のない、まだ今日が始まってないくらいの朝。大好き。


【どうか正夢 君と会えたら 何から話そう

笑ってほしい】

ここで何故かいつも、飼ってた猫を思い出す。

歳とってだんだん弱ってきて、何もしてやれなかった後悔と

本当は、もっと長生きしてたかもしれない。

今も生きてたかもしれない。触りたい。


今日も、車の中で聴いた。

車内も自分も湿気でベタベタして、窓開けたら前を走るトラックの排気ガスに鼻がもげそうになった。


なんとなく、人の悪意に触れてしまい

いつもなら気にしないことに小さく苛立ち

噛み合わない会話と

優しさの押し付け、はっきりしない態度に

気が付かないふりをするけど、塵のように積もっていくから(こういう時の連鎖って何なんだ)なかなか消せない。


ここに居たくないこと、嫌な気持ちになったこと、悲しかったこと、すべてに

【なんか 無理矢理にフタをしめた】

溢れて出てしまった。



【どうか正夢 君と会えたら

打ち明けてみたい 裏側まで

愛は必ず 最後に勝つだろう

そうゆうことにして 生きてゆける】



それにしてもマサムネの声ってすごいね…

あんな風に歌える人いないじゃん…

(大人になってから気づくことが多すぎる)