相変わらず間延びがちな監察医シーンには集中力を欠いてしまう。
干しっぱなしの洗濯物を畳みながら、散らかった部屋を片付けながらの鑑賞。
以下ネタバレしています
↓
今回の事件は子どもが被害者と予告で知ってから正直観る気が起きず
なかなか観ることができずにいた。
事故で亡くなった赤ちゃんのお母さん役、モデルさんなんですね(顔の小ささ!)。演技が印象的でした。
もう一件は虐待で子を死なせた母親が
子の遺体をスマホのカメラで撮り、後にSNSにその写真を子を慈しむ文章と共にあげていたことが判明。
若い頃の自分なら、こんなことする親いるか…?て思ったと思う。
それこそフィクションだと思ってた。
でも、いる。現実にいる。
やはりしんどいので、少し飛ばしながら観ました。
今回も待ってました三郎。じゃない平(時任三郎)。
平は自分の記憶が、どんどん曖昧になっていくことに焦りを感じている。
突然、妻(石田ひかり)の遺骨の一部が見つかったと青森県警から連絡が入る。
懸命にメモを取る平。数時間後に朝顔(上野樹里)たちが帰宅すると、なぜか玄関先で平が呆然と立ち尽くしている。朝顔は一瞬戸惑う。
「お父さん、大事な電話だったのに、覚えてないんだ」
朝顔にメモを渡す平。
メモには名前と電話番号が記してあった。
この、電話を受けてからの数時間(と思われる)
平に一体何があったんだろうと私は想像する。
平にとって妻の遺骨が見つかったことは
驚き、戸惑い、安堵、寂しさ…言い尽くせないような様々な感情が湧き出たであろうことは想像に難くない。
けれど、それもすぐに忘れてしまう。
自分の意思ではどうにもならない残酷な現実ばかりの中で
必死にそれらと向き合わなければならないのだ。
その平の心情や行動を、もっと観たいんですよ。もう私の中では完全に主人公は平なので。
観てる方も辛いんだけど、でも目が離せないんだよ。見たい。
それにしても
柄本明の演技、演技じゃない。
入院してるおじいちゃんて、本当にあんな感じだった。凄いな。
だから最後にあんなシーン、要らなかったよね。なんであんな演出を許した?
このドラマは真摯に作ってるのが伝わってくるから余計に残念に思う。
役者が最高なんだから、余計な味付けは要らないってことに早く気づいて!
充分すぎるほどに伝わってるから。
あとこれ毎回思うんだけど
子どもが居る空間で、大人だけで会話することってほぼ出来ないから。
今回で言うと、家で朝顔と平が青森県警に行こうと話してるシーン。
朝顔「お母さんの遺骨の一部が見つかったんだって。明日青森に行」
つぐみ「え!どこ行くの?つぐみも行きたい!ねえお母さんて、ばあば?ばあばのこと?見つかったの?なにが?それつぐみも見られる?」
と、大抵の子どもはカットインしてくる。
つぐみくらいの年齢と性格、
家庭環境(一人っ子で大人に囲まれている)なら尚更、会話に首突っ込んでくると思うんだけどな。
話の筋と関係ない、どうでもいい事なんだけど
こういう部分にリアリティを求めたくなってしまう。